かながわ経済新聞に掲載

■ 2014 年 11 月 11 日 火曜日

20141111コンテナ販売

職人不足で改造コンテナ販売が好調!
コンテナホテルも活躍

 建設業界で職人不足が問題になっているなか、加瀬倉庫(横浜港北区☎045・477・2838)の「改造コンテナハウス」の販売が伸びている。改造コンテナは輸送用20フィート、40フィートコンテナを、使い道に応じて改造したもの。通常の建設工事と比べ短期間で完成するのが特徴だ。工事にかかる人手も少なくて済む利点も。コンテナを重ねれば、2階以上の建物になる。店舗やオフィス、イベント用ブース…。活用する企業が増えており、昨年度比2割増ペースで注文が続いている。

 コンテナを工場でオーダーメード生産してから現地で設置する。
 「そもそもコンテナは、耐久性も抜群なんです」と江本健次取締役。東日本大震災では、被災地・宮城県女川で仮設住宅用として活躍した。
 ビルの建設工事とは異なり、設置後は内装工事などを施すだけなので、完成までの期間は半分としている。
 外装や内装には、断熱材、遮熱塗料などを使っているため、通常の住宅やオフィスと変わらない環境で過ごせる。重ねれば2階建てにも3階建てにもなる。
 実際、同社が手掛けた”コンテナ物件”のうち、横浜市営地下鉄・北新横浜駅近くのビジネスホテル「プラザイン新横浜」はすべてコンテナを使った建物だ。
 敷地面積630平方メートルの敷地に建てられた同ホテルは地上5階建てで計64室。コンテナを100個以上使ったという。
 コンテナは用途の広さに加え、建設業界では職人不足で建築コストが上がっているなどの理由で、販売が好調で、海外からの引き合いも寄せられているという。